IPアドレス確認ツール
現在のIPアドレスとネットワーク情報を表示します。
概要
パブリック IP アドレスは、自分の端末の内側からは見えない唯一の情報です。
ifconfig が表示するのはルーターから割り当てられたプライベートアドレスで、
インターネットの他の全員が見ているアドレスは、その間に挟まる NAT・CGNAT・VPN・
プロキシのいずれかに属しています。
このツールは、あなたの接続が実際に提示したアドレスと、Cloudflare のエッジが その接続について既に把握している内容を返します。回線事業者、自律システム番号、 おおよその位置、そしてネゴシエートされた TLS と HTTP の詳細です。
入力欄はありません。打ち込むものが無いからです。答えは問い合わせの結果ではなく、 接続そのものの属性です。
使い方
ページを開くと照会が走ります。ネットワークを切り替えたり VPN を入り切りした後は refresh で再照会してください。copy IP でアドレスをそのまま取得できます。
各行はクリックでその値をクリップボードへコピーできます。地球儀はドラッグで 回せます。明るい面と暗い面は、現在の UTC 時刻から求めた太陽直下点による実際の 昼夜の境界です。
各フィールドの意味
ip — リクエストが届いた元のアドレスです。VPN 経由ならこれは出口ノード、
モバイル回線なら数千人の加入者が共有するキャリアのゲートウェイであることが
よくあります。
org と asn — このアドレス帯を広報しているネットワークです。ASN が
安定した識別子で、組織名はそのネットワークの自称です。この組は位置情報より
はるかに信頼でき、「なぜこのネットワークだけ挙動が違うのか」を診断するときに
実際に効いてくるのはこちらです。
city・region・country・postalCode・latitude/longitude・loc —
アドレス帯の登録情報と経路情報から導かれた位置です。国は信頼でき、都市は当たりの
良い推測、それより細かいものは装飾として扱ってください。
timezone — 同じデータからの推定です。だから正確さが必要な場面では、
ブラウザ自身のタイムゾーンの方が良い情報源になります。
colo — このリクエストを処理した Cloudflare のデータセンターで、空港コード
で表されます。経路の理解に役立ちます。大阪からの接続がシンガポールで処理されて
いれば、そうでなければ説明不能に見えるレイテンシの理由が分かります。
httpProtocol・tlsVersion・tlsCipher — クライアントとエッジが実際に
合意した内容です。あるクライアントが HTTP/2 や TLS 1.3 を「話すと主張している」
のではなく本当に話しているかを確認する、最も速い方法です。
clientTcpRtt — TCP ハンドシェイク中に計測された往復時間(ミリ秒)です。
エッジまでのレイテンシの下限で、アプリケーション層のどんな計測もこれを下回れません。
位置情報が原理的に不正確な理由
IP アドレスはネットワークに割り当てられ、ネットワークは場所ではありません。 アドレスから位置への対応はレジストリの登録記録と経路情報から作られ、どちらも 物理的な事実ではなく管理上の事実を記述しています。
ずれ方はランダムではなく構造的です。
- モバイル回線 — トラフィックは少数の地域ゲートウェイから出るため、ある都市 にある端末が別の都市として判定されるのが日常です。
- CGNAT — 数百から数千の加入者が 1 つのパブリックアドレスを共有します。 アドレス側に彼らを区別する情報は何もありません。
- VPN とプロキシ — 出てくる位置は出口ノードのもので、それがまさに目的です。
- 企業ネットワーク — 全トラフィックを 1 か所の本社経由で流す構成なら、どの 拠点も同じ国にあるように見えます。
- 再割り当て直後のアドレス帯 — データベースの反映は再割り当てから数週間から 数か月遅れます。
だからこのツールは位置を「おおよそ」として扱い、そこから結論を引き出しません。 利用者がどこにいるかを知る必要があるなら、本人に尋ねてください。
IP アドレスが実際に明かすもの
ここは正確に書く価値があります。この問いへの答えは、両方向に誇張されがちです。
IP アドレスが識別するのはネットワークの端点で、人ではありません。単体で観測者に 与えるのは、回線事業者、おおまかな地域、そして住宅・モバイル・データセンター・ 企業のどの種類の接続かという情報です。属性で分類するには十分で、名前を特定する には足りません。
識別に至るのは組み合わせたときです。ISP はある時点でどの加入者がそのアドレスを 保持していたかを知っており、既にアカウントを持っているサイトはアドレスをそれに 結び付けられ、数か月変わらないアドレスは Cookie を一切使わずに、訪れたすべての サイトを横断する永続的な識別子として機能します。「Cookie を使っていません」が 聞こえるほど強い主張ではないのは、まさにこれが理由です。サーバーのログだけで 履歴を組み立てられます。
GDPR のもとで IP アドレスは個人データです。これは識別可能性についての形式論では なく確立した法的立場で、このツールが読み取った値を保持しない理由でもあります。
実務上の帰結が 2 つあります。
- VPN は観測点を移すだけで、観測をなくすわけではありません。 以前 ISP が 見ていたものを、VPN 事業者が見るようになります。変わったのは誰を信頼するかで、 何者が見られるかの数ではありません。
- IP でのブロックは無関係な人を巻き込みます。 CGNAT と企業の出口によって アドレスは共有されるため、1 つのアドレスを遮断するとその背後の全員を遮断します。 同じ問題の残り半分、つまりアドレスが変わってもブラウザが晒し続けるものは ブラウザフィンガープリント で扱っています。
使用例
- VPN が本当にトラフィックを運んでいるか確認する — 接続前と後で
orgを 比べます。まだ自分の ISP の名前が出るなら、思っていたものはトンネルを通って いません。 - 許可リストに登録する — 管理者に渡すアドレスを取得します。先にそれが安定か 確認してください。住宅回線のアドレスは、しばしば安定していません。
- 想定外のレイテンシを切り分ける —
coloとclientTcpRttを読みます。 遠いデータセンターに割り振られているなら、それはアプリケーションではなく ネットワーク経路の問題です。 - プロトコル対応を検証する —
httpProtocolとtlsVersionはネゴシエート された結果を報告するので、設定ファイルでは決着しない議論に決着をつけます。 - IPv6 を確認する — 表示されたアドレスが IPv6 なら、接続はそちらを選びました。 「IPv6 は有効です」という主張の多くは、この確認を通りません。
注意事項
アドレスはエッジで接続自身のヘッダーから読み取るため、別の X-Forwarded-For を
送っても偽装できません。本番では報告する値の決定にそのヘッダーを参照していません。
値の無いフィールドは、空欄や推測値として見せるのではなく一覧から省きます。 Cloudflare が都市を持たない接続では、都市の無い結果が返ります。捏造した答えより 小さく、そして正直な答えです。
緯度経度は、ページ自身がビルド時に焼き込んだ陸地データから描く地球儀の上に プロットしています。地図タイルを 1 枚も読み込まないため、おおよその位置が第三者 の地図サービスに送られることはありません。
値は保存しません。レスポンスの間だけ存在し、当社が保持するログやデータベースへは 書き込みません。プライバシーポリシー が、サーバーを経由する他の ツールと合わせてこの扱いを説明しています。
自分の接続の様子ではなくドメインが何に解決するかを知りたい場合は DNS 照会 を、返ってきたレスポンスヘッダーそのものを見たい 場合は HTTP ヘッダチェッカー を使ってください。